|
|
| |
|
旧石器時代と中石器時代
(前600000〜前8000年)
|
|
| |
アナトリアにおける人類の居住は、旧石器時代に始まり、中石器時代に続く。周知のように、この時代の人々は、食物採集によって生命を維持し、岩陰もしくは洞くつを住居として使用していた。この時代のアナトリアの人々は、石を削り、道具や武器を作る技術を会得したのである。
|
|
|
|
|
|
世界の気象条件が緩和され、氷河期が終わる頃、人間も狩猟や採集のみに頼って生きる時代を終えたのである。
この時代、人々はまだ土器を製作することを知らず、石製の道具や武器を使っていた。アナトリアのこの先土器時代を代表する中心的な二つの遺跡、ディヤルバクルのチャイオニュとマラティアのジャフェルホユックで行われた発掘調査は、この時代のアナトリアの人々が、自給生活形態へ発展していったことを示している。農耕と家畜飼育が、この時代の主要な生活基盤である。
|
|
|
|
|
各地の地方的特色がかなり明確になってきたこの時代に、アナトリアの人々の生産活動は、新石器時代よりもさらに進んだ水準に達していた。この時代の最も発達した遺跡の最初にハジュラルが挙げられる。新石器時代から継承された母神を表す小像は、いっそう様式化された形で出現している。
|
|
|
|
|
前4千年紀末から前3千年紀初頃に、アナトリアは前期青銅器時代に入った。この時期、アナトリアに居住した人々は、ついに銅に錫を混合させ、青銅を作り出した。彼らはこの合金から武器・容器・装飾品を作り出すことを成功している。青銅の他に銅・金・銀などの貴金属や、非貴金属からも、打出しや鋳造技法で、宗教用具や日用品が作られた。
|